当金融・労働研究ネットワークがその調査・広報活動を継承した旧銀行労働研究会の「ひろば」は、1981年2月1日発行のNo683で、当時のPLO(パレスチナ解放機構)の駐日代表アブドル・ハミード氏へのインタビューを紹介しています。当時の東京労働金庫労組教宣部と「ひろば」編集部による共同編集でした。同労組で教宣部を担当していた小林さんの提案によるインタビューでした。小林さんは当時からパレスチナ問題に関心を持ち銀行労働研究会に情報を提供していただきました。
アブドル・ハミード氏は、イスラエル建国前はユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒が平和に共存していたと説明し、この闘いは人間の尊厳(Human Dignity)を守り確立する闘いだと強調していました。当時、千葉銀行など地方銀行で権利主張をする活動家に対する不当差別撤廃を求めて闘っていたグループが不当差別撤廃は人間の尊厳を確立する闘いだと訴えていました。パレスチナの闘いと日本の銀行労働者の闘いが同じ人間の尊厳の闘いであると訴えていたことを今も印象深く記憶しています。アメリカの大統領選挙でトランプ氏が勝利し、イスラエルのネタニアフ政権は軍事的侵攻を拡大しています。多くの人々が声を上げることが求められます。(田中均)
イスラエルのガザ住民皆殺しに抗議イスラエルのガザ住民皆殺しに抗議 小林寿太郎(2024年12月28日up)