金融・労働研究ネットワークは「働き甲斐ある職場をどう実現するか──ジェンダーの視点を基軸に」をテーマとする研究会を2024年6月29日に開催しました。研究会では、今年出版された駒川智子・金井郁編著(2024)『キャリアに活かす雇用関係論』世界思想社をテキストに、同書編者・執筆者の駒川智子教授(北海道大学)、金井郁教授(埼玉大学)、川村雅則教授(北海学園大学)から報告を受け、金融労連さわやか信金従組の倉澤友輔委員長から「育児短時間勤務制度拡充の取り組みについて」職場を変えていく実践として報告を受けました。
金融労連さわやか信金従組の倉澤友輔委員長は同従組が「育児短時間勤務制度拡充」に取り組んだ経緯を報告。労働組合の運動に女性組合員の参加が求められるとして、呼びかけたところ「育児短時間勤務制度の拡充がなければ働き続けられない」という切実な訴えが寄せられました。この取り組みを通じて、女性の要求の切実さ、制度拡充が前進しても男性組合幹部と女性組合員の受け止め方が違うこと、困難に直面している当事者を組合全体で支援する取り組みが求められるなど報告しました。